ぐて書き 第三期

良いところも悪いところも全部ひっくるめて自分なんだから ここにぐて書きして記憶を残しておこう

心移り

人間関係がどうのこうのでストレスが溜まる。
よくよく考えてみれば、重たいもん背中に負いたくないから回避の道を選ぶ。
劇的な変化が伝説にしか聞こえてこない。
でも同じ世界で起こっている事。
同じ次元で1つの答えとして存在している。
 
人間が生活していく中でのお互いの存在意義。
それを求め合い、探し合う、確かめ合う。
もちろん自分自身を。
今日は谷崎潤一郎の「卍」を読んで恐ろしかった。
通勤中、地下鉄の中で読書するのが日課になってる。
ここ1年半続いている。何冊読んだか忘れたが、今日ほどショックだった事はない。
最後の10ページぐらいかな、妙に嫌悪感がありめちゃくちゃ具合が悪くなった。
 
詳しい内容は書く気はないが、人間関係の立場の逆転、流転、困惑、疑念、憎悪があった。
簡単に書けば「心移り」。
言動とのまったく伴ってない人間性。
クサレ。俺はそう思う。信じられなかった。許せなかった。
だから具合が悪くなったのだと思う。
「気色悪い」奴だと思った。
しかし、これはあくまで物語である。
谷崎氏が書き上げた小説の話なのだが、実際にもそれを味わった事あるし、この目と耳で確かに認めた事ある。
いるんだよな、こんな感じの人間。
 
手のひら返した様にコロっと変わりやがる。
「何なんだ、おまえは!」と怒りが込み上げてくる。
二言目には「しかたない」だと? このボケが。
心が汚い。
気が動転してしまい、煙草と酒を欲しくなった。
あいにく近くのコンビニには酒はおいてなかった。落ち着きたかった。
レジで店員の女の子と対面するのも嫌だった。
人と接したくない時間帯だったんだ。
 
言葉が軽いんだよ。
軽くしてんだよ、その行動、その言葉、その心の向き方が。
原因なんかどうでもいい、結果もどうでもいい。
あんた自身が問題なんだ。