友達と酒
数少ない女友達がいる。
なんだろうか……友達としかいいようがないんだ。
今日はそんな友達の一人であるなおちゃんから電話がある。
『これから軽く飲まん?』
彼女は友達だ。
予定がなかった僕は当たり前のように出掛ける。
普通だ。
なおちゃんは綺麗なんだけど、友達としてしか存在しえない間柄。
お互いにそうらしい。
男っぽい女ではない。
女として魅力がありすぎて気が合うといった感じかな。
ワインを飲んでほろ酔いになる。
酔ったらヤリたい。が生理的欲求なのにそうならないのが不思議である。
友情がどうとかではないんだ。
どこか気が合うだけなんだろうと思う。
『友達』としてカッチリあてはまる相手なだけ。
「抱いた女しか信じない」がルールだったけど、そうでもないんだなって事だ。
酒に酔ったせいでムラムラとはきてる。
だからといって、なおちゃんとセックスしたいかと言えばそうではない。
なんか違う。
理由も原因もわからない。
不可解で心地良い感情のひとつ。
友達は男も女も関係なく理解できない繋がりがあるもの。
女の子とセックスするのは好きでしょうがないが、それが全てではない。
彼女の何が僕と共鳴するのか知りたいものだ。
二人でワインに酔っただけ。
それだけは事実。
女を抱きたくなったこのボディ……どうしてくれようか。
「さっさと寝てしまえ」