ぐて書き 第三期

良いところも悪いところも全部ひっくるめて自分なんだから ここにぐて書きして記憶を残しておこう

翼の末端

身体の末端には気が集中しやすいんじゃないかと思う。
思うというか、以前にそんな話を聞いた事あるよーな……ないよーな。
 
指先を見つめてると自然に集中力が増す。
気が溜まってんじゃないかと思い出したりもするんだ。
錯覚かもしれんけどね。
 
なんか切ない音楽を聴いた時は末端過敏になる。
四肢に頭に生殖器と様々。
目や耳にも末端過敏の波はやってくる。
涙を流すのはそんな時だ。
 
今、とっても切なくなる音楽を聴いている。
オーボエ・トランペットに特に反応する我が身。
胸が熱くなる切なさである。
末端過敏は指先にあり。
しかしながら精神は覚醒せず。
手持ち無沙汰な状態。
 
神経がピリッとくる何かは生身に受ける風による。
外に出なきゃ風は吹かない。
悠久の風に吹かれようじゃないか。
 
うわぁ、バイク乗りてぇ。
目的地はどこであれ、風を受ける感覚が今は欲しい。
空を飛ぶ事が出来たらどんなにいいだろう。
両腕を無くすのは惜しいが、翼を広げる快感を味わいたいもんである。
 
変幻自在な身体を夢見て文字を打つ。
なんと切ないんだろう。
目に見えない想像の翼を広げ空を舞う。
 
翼の末端に意識を集中して音楽を聴こう。
切ない男の物語である。