隠れ
あまりにも寂しい。
心も体も寂しくてしかたねぇ……。
そんな時に癒してくれるのは友達だったりする。
仕事の悩み、恋わずらい、生き方もろもろの抱え事。
ひとりで夜空の下で考えていた。
酒に酔い、なんとなく気持ちが上がってきたので部屋に帰る。
アルコールの力はやっぱ素晴らしいなと思ってたら一本の電話。
「よぉ、来週飲み行こうや」
これほど気持ちがスカッとするものはない。
単純に嬉しかった。
ありがとう、ヒロくん。
自分で出した答えは「隠す」であった。
本心は相手を心配にさせるし、元気を奪うものである。
マイナスの階段でしかない。
ならば「ぼくは元気ですよ」としてればいいやと思った。
それが丸く収まるような気がしたんだ。
だけど、やっぱりつらい。
偽りの明るさは正直つらい。
なのにそれが一番だと思っている。
間違っているかもしれないが、今はそれが一番だと思っている。
そして今はこう思う。
「隠すのは悪くはない。それはそれでいい。ただ、それだけではつらいだけだ」
何事にも楽しみがなくてはダメなんだ。
友達との酒は隠すことへの楽しみへと変わる。
本心をだしてもかまわないのだからね。
このぐて書きもそうだけど、本音を出せるのは気持ちが楽になる。
僕は隠す。
やらしいもんだが、「ぼくは元気です」って事で勘弁してもらいたい。
うまく表情をつくれるといいのだが……。
さぁ、つらい道だぞ。