ぐて書き 第三期

良いところも悪いところも全部ひっくるめて自分なんだから ここにぐて書きして記憶を残しておこう

愚の美学

男の基本は「差し飲み」だと思う。
二人が偶然に時間が合い、「一杯どう?」となるのが僕の好み。
じっくりゆっくり話したいと思う。
 
でも「誰々を誘って、大勢でパーッとしよう」と言われると断らない。
断れない。ではなく、断らない。
好みからズレちゃうけど、その付き合いも大事だと思っている。
だからこそありがたい。
 
本当の事は隠しちゃうんだな。
見抜く男がたまにいるのだけれど、そういった男に誤魔化しは効かない。
気持ちがいい会話が出来るんだ。
 
隠し通すプラス楽しさ満開を上手いこと表現出来れば丸く収まる訳で、「実はこう思う」なんてことを口にだしてはいけない。
流れに身を任せておけば、存在が薄れて摩擦も起きない。
そんなん楽しいか?
 
心底で楽しいはずがない。
 
それでいい。
それでもいいから断らない。
好きじゃない道も歩いてみなきゃわからないんだから。
この感覚は愚なんだろうが、どうでもよく思う瞬間が多々ある。
 
始まる前からダルい酒を飲む愚行を敢えて受ける美学を好む。
まるっきりアホである。
 
そういった飲みを越した後、きっと近いうちに差し飲みで酒を飲むことになるだろう。
 
「隠し通す」といった秘密の喜びはヤラシイもんだろうか……?