ノスタルジックな6,24
6月24日。父親の命日。
もう16年になるのか……、随分と時間が経ったもんだ。
実家に帰って墓参りしてきたよ。
ビールとたばこが好きだったから買って行ったんだ。
そこには骨しかないんだけど、魂の宿りを感じてなくちゃならない。
こう言うと変な感じに思う。
お墓には遺骨があるけど、魂はそこに留まっている気がしない。
お参りに来た時の連絡所といったもんかな。
あの世とこの世を繋ぐ点。それがお墓の場所である。
こんな考えじゃ怒られるかもしれんね。
間違ってるにしろ、今の僕じゃそう思っておく方がしっくりくる。
よく知らないし、知ろうともしてないからね。
元自分の部屋を整理してみた。
写真やら手紙やらがいっぱい出てきた。
小学生時代の年賀状から社会逃避行時代の手紙まで。
若き日の写真には当時の仲間の姿が……。
あぁ、懐かしいな。
10年以上連絡もしていない人たちがいた。
どう過ごしてきて、どう暮らしているんだろうね。
懐かしくって切ない気持ちになってしまった。
ノスタルジックな気分の時は胸が苦しくなる。
消えてしまいたくなるような、今のままじゃ嫌だと思う何かが芽生える。
どうしてこうも今に満足出来ないのだろう。
昔が良かったわけでもない。今は今で楽しく暮らしてるはずだ。
なのになぜセンチメンタルになるのだろう。
悔しい。
叫んで力いっぱい発散して、思いっきり笑いたい。
やはり変化が欲しいのだ。
今の生活を初めて3年。
新たな動きが欲しくなる年月である。