悪魔の罠
人の悪口、陰口はよくない。
わかっちゃいるけど、ついつい口がすべっちゃう時がある。
後戻り出来ないのは間違いないので、後悔と罪悪感を抱えて進むしかない。
よく『悪口は自分に返ってくる』と聞く。
言ってるなら言われてるって事だろう。
あと、脳内で主語を認識出来ないらしいので、自分の吐いた言葉がそのまま自分の脳みそに突き刺さるってどっかで読んだ事がある。
対象の相手の耳に入らなければ大事に至らないのだろうけど、喋ってしまった事に悔いるんだよな。
本心があって、本人のいない所で愚痴る。
その場にいない人間の話をする時、嫌いだの苦手だので盛り上がってしまうから調子に乗ってべらべらと……そんな感じ。
自分に自信がないと悪口で盛り上がってしまうのだそうだ。
同僚と食事など行った時によく悪魔の罠にはまる。
悪口を言ってしまう状況は悪魔の罠だと思う。
『お前の本心はこうなんだぜ。本人には言う勇気もないくせにこう思ってるのが本心なんだぜ』
陰口とは具合の悪いものであるが、自分の鏡を見るいい機会でもある。
痛い目に合うかどうかは別として、心にある汚れた弱い部分を出せる場面でもある。
自分の『嫌な奴度』を測れる。
悪魔の罠にかかってしまった時、本心を出していく自分に変わっていくか、繰り返さないように気を付けていくかのどちらかを選ばないと落ち着かない。
忘れた頃にやってくる悪魔は、だいたい疲れた時にタイミングを合わせてやってくる。
がっつりと元気を奪っていくが、しっかりと自分自身を見せてくれる。
やっぱりこれは悪魔の罠と言えるんじゃないかな。
どっかであいつが笑ってやがる。