ぐて書き 第三期

良いところも悪いところも全部ひっくるめて自分なんだから ここにぐて書きして記憶を残しておこう

城之崎

九州に戻る前に城之崎
……に寄ってみるのもいいかも。
3年前に生活してた土地。
『知らない土地を目指して』と思っていたけど、よくよく考えてみたらあの場所に行く事はそうそうないかもしれない。
そうやって5年、10年と月日が流れ、僕の知っている顔もいなくなり、戻ってきたという感覚がないかもしれん。
忘れかけた頃の今、懐かしむために二度目の来訪者になるもの悪くない。
そう……それも悪くない。
 
何の話だ。
ただ旅行するんならさっさと行けばいいのだが、住み込みしなきゃならない僕はまた城之崎で働こうかと考えてるのだ。
悠長にのんびり旅気分に浸っている金がない。
時間はたっぷりあるのにね。やれやれな話だわ。
もしも金も時間もあるのなら、札幌行って東京行って、名古屋行って城之崎に有馬行ってどっかに行くよ。
それから福岡に戻って暮らしだすさ。
自由人でありたいが、自由人であるためには悩んでちゃいけない。
もっともっとシンプルに。
みんなに会うには金が必要なんですね。
 
城之崎行くかもと2年ぶりぐらいに当時の知人に電話してみた。
すっかりイメージがズレてた。声が姿と一致しない。
薄れていたものをお互いに修復していく。人は変わっていくものだな。
それより何よりなんてタイミングなんだと思ったことが起こっていた。
『3月から大阪に行く』
なんだと!?
なんということでしょう。久しぶりの再会を果たそうと思えば入れ違いになる真実。
いたずらにしちゃおふざけが過ぎやしないか?
 
ふむ。
みんなそれぞれ動いてるってことだな。
なんとなく福岡に戻りたくなってきたぞ。
魂がそっちに向いてるんだろう。身体も頭もそれに従うだけ。
 
しかし、寄り道はたくさんしたい。
道草くってると夜になるんだ。僕の今は人生の何時くらいだろう。
大好きな夕刻は人生の中でも短いんだろうな。
なんとなくだけど正午を回ったぐらいの気がする。
昼下がり。って何時なんか知らんがね。今は昼下がり。
 
城之崎かぁ。