醜い恋心
恋愛をしたくない自分にほんの少し向き合ってみる。
『なぜ彼女をつくるのを拒むのか』
そんな問いかけをよくされる。
「特定の相手を決めずに遊んでたいからか?」
投げられた質問に勝手に答えが付いてくるパターンが多い。
「なぜ?」と「こうだからでしょ」がセットになってる。
まぁ、ご自由に。
いつもはそんな感じでどうでもよい。
正直な話をすると、自分の『嫉妬』が嫌だからである。
独占欲とやらも大いに関係している。
そんな自分が嫌いだから……大嫌いだから恋人をつくる根性がない。
色んな女性と遊んでいたいは正解ではない。
色んな女性に遊ばれたいが正解かな。
好きになってしまった女の子の心はその子のものなのに、
歪んだ愛情を持ってしまう時がある。
とても醜く感じてしまう卑屈な精神状態に陥る。
わがままなイカレ野郎は吐き気がしちまうんだ。
過去の自分がそうだった思い出は具合が悪い。
お気に入りの子に幻想をいだきはしないが、勝手に幻滅したりする。
申し訳ないし恥ずかしい。
「好きという感情がなければどうでもいいことなのに」
そんな根性が源だ。
やせがまんしてるところもあるけれど、嫌いな自分を削りとってゆくにはしかたないこと。
恋愛している自分が怖いのだ。
心の奥に潜む醜悪がとびきり嫌い。
時に嫉妬している我が心に気づいたとして、それを素直に受け止める度量が出来てればいいのである。
残念ながらまだのようだ。