光は掴めないもの
魅かれたのはアンタッチャブルな存在なところだったのだろう。
触れてはいけない壁を感じる性質の片隅に入り込みたかった。
そんなところだろう。
魅力を感じなくなったのは数ある話の中での壁の崩壊。
「実際、そんなものは無かったみたいだ」
勝手に作って勝手に崩す。
すっきりしたような感覚はなんだろうと考える。
この導き出した答えを求めていたというのだろか?
必要な経験? まさかね?
「よくわかんねーぜ」
悔しさを感じないって事は満足している感情なのかな。
自分でもよくわかんないから困ったもんだ。
飲み終えた空き缶を握りつぶしたみたいだな。
表現しづらいけど、そんな感じ。
グシャっとね。力こもる合図。
人間は背負ってしまった感情を表現できる言葉を探していかなければならない。
まだまだ上手く言えないな。
ヒトの頭ん中はごちゃごちゃしてるね。
素直に感じた気持ちに嘘をつかず正しく言葉にできればいい。
感覚だけで片付けずに導き出す。
やれやれ。
今日もまた胸が苦しく鼓動を打つ。
苦い味がする感触だけが残ってるわ。