ぐて書き 第三期

良いところも悪いところも全部ひっくるめて自分なんだから ここにぐて書きして記憶を残しておこう

まぁさん

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 何も考えずに話してしまった事は「話してはいけない事」だった。

普段から気を付けていようとしていたが、どうしてこうも口が軽いのか頭を抱える。

「内緒の話」と釘を打たれればどんな相手であれ口は割らないが、「言って欲しくない」だろうなという思いやりが足りなかった。

 

 年に2回はやってくる。

いらん事を言ってしまったなって事が毎年ある。

その度に繰り返さないようにと自分に言い聞かせているのだけれども、どうしてもその時がやってくるのである。

 

 30歳も過ぎ、40歳に近づいているというのにこの有り様。

落ち込んで上手く現状を切り抜けられずに悩みを抱える事ばかり。

マイナスの思考しか出てこずの不健康さだ。

 

 そんな湿った空気の中を過ごしていると、友達から酒の誘いが入る。

先輩であり友達の彼とは長年の付き合いになるが、頻繁に会うことはなく、久しぶりの再会となった。

 落ち込んだ話もした。

彼は言った。

「俺も毎年あるよ。ただね、歳を取ってくると『まぁ、まぁ、まぁ』で片付けられる様になってきたよ」

悩んでも繰り返してしまう事だし、自分があの時ああ言わなければ……とか、戻れないんだから時が過ぎるしかない。

全てを「まぁ、まぁ、まぁ」と思えるようになってきたと。

 

 若い時は怒りが強くてイライラしていた。

それがほとんど嫉妬からくるものだと思うと馬鹿らしく感じた。

そんな話をしながら酒を飲んだ。

 

 楽しく過ごした夜が終わり、目が覚めて朝になった。

まぁ、まぁ、まぁ、と思いながら考えた。

変に自分を立派に見せようとするから上手くいかないんだな。

笑えるくらい情けない姿を素直に出してみよう。

 ひとつ思いついたのは、落ち込む様な事案が起きた時、その場でがっつり落ち込んでみようと。

見せてしまおうと。

言葉に出してしまおうと。

「あ~、これはへこむな~。ごめん、5分間そこで落ち込ませて」

 

 迷惑がかかっているのならそこから動かなければいけないが、

怒りや自責には、まぁ、まぁ、まぁ、で終わらせてしまおう。

それでいい。

 

 

今を生きる強さ

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くよくよ悩んでも未来はどうせやってくる。

ひとりの女性の事で悩んでいたが、恋人として続いていく事にしたんだ。

この道を選択したのには「ある言葉」が後押ししたんだ。

 

『現在の事を過去に考えていて、その予想通りになっているか?』

 

そうなんだよな、今の状況を予想なんてしてなかったもんな。

こうなるであろう事が頭をよぎって嫌な予想をしてしまう。

だが、そうそうならない。だいたいがズレがズレを生んで落ち着いたところは予定地とは違う場所だったりするわけだ。

 

やはり今に生きよう。

そう決めて告白をした。

この先に嫌な予感がしないわけではない。

とてもつまらない事が起こる気がしないわけではない。

それでいいと思った。

 

今の気持ちを生きて、色んな変化を吸収して生きてみようとしている。

ダメになってもかまいやしない。

立ち止まって苦しむよりは、見えない場所に進んでみようと決めた。

間違っちゃいない。

 

それはさておき、自分の奥底の心理が垣間見える時がある。

気に入らない時、腹が立つ時、みじめになる時に破滅願望がでる。

派手にぶっ壊してすっきり散りたく思う時がある。

「気にしないで我が道を行こう」となれないのは心が弱いからなのかな。

 

この恋愛が続けば続くほど、心が強くなる気がする。

何かあっても心の栄養としよう。

 

前向きに考えれると未来は懐かしく感じてくる。

今を生きよう。

 

 

 

みじめな恋愛

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久しぶりに恋愛に没頭して3ヶ月が経つ。

未だに付き合っているわけではないところが煮え切らない男のままだ。

告白すれば晴れて恋人同士になれるのだろう。

 

ところがそうはなっていない。

どうしてか?

それはこちら側に問題があるからだ。

他に好きな娘がいるわけではなし、あちこちとセックスを楽しんでいるわけでもない。

女性からの誘いを断り、性的な接触はお断りしている。

一途に彼女だけを向いている。

 

頻繁にお互いの家に泊り、抱き合いながら関係を深めてきた。

もうそろそろ今に生きようと思い、告白する気になっていた。

過去の事は過去の事。事実はひとつしかないから受け入れようと思った。

 

時の流れは実にうまくできていて、そう思った矢先にある出来事が起こる。

普段ではまずありえないタイミングがやってきたんだ。

夜二人で歩いていたら、前から一人の男が歩いてくる。

ひっかかっていた原因だ。

様子を見ていた。

 

女ほどじゃないにしろ、場の空気の違いはわかる。

その男と彼女の作り出した空気は気分の悪いものだった。

何かを言ったわけではないし、軽く挨拶を交わしただけ。

嫌な空気だった。

 

彼女の態度や二人の「あのことは秘密」な脳内やり取りが心に傷を負わせた。

ただただみじめだった。

これはまた繰り返す雰囲気だと直感した。

 

 

気力をそがれてその日は眠った。

悩んで寝れない気がしていたが、「好きだけど信用できない」はいつものこと。

慣れてしまったのだろうか。

それとも「みじめ」といういままでにないフレーズが気に入ってしまったのか。

 

しかしそれもこちら側の勝手な思い。

冷めた態度をとらなければうまく事が運ぶのだろう。

この先の流れがどうなるのかわからないが、この問題がある限り先はない。

みじめな恋愛である。