ぐて書き 第三期

良いところも悪いところも全部ひっくるめて自分なんだから ここにぐて書きして記憶を残しておこう

つまらんしん

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好きな女ができた。

どんどん好きになっていく。同時に苦しい時間がやってくる。

わかってたことなのに……、悔しいが恋してる状態になってしまったようだ。

 

相手にどうこう求めるのはよろしくない。嫉妬や焼きもちが強くなってはいい関係を築いてはいけない。

どうせ疑心。信用の欠如によって誰も得しない世界が生まれてくるだけだ。

 

何度も繰り返してきた事だ。相手がどう生きようがお構いなしに愛するってのが欲しかった気持ちだった。

好きな人の丸ごとを愛して、自分とのサークルの重なり部分を楽しんでいこうと考えてたはずなのに……。

 

そんなに簡単にゃ出来てないんだね。

一緒に過ごせる時間を探し、手をつないで街を歩き、ベッドでは激しく燃える。性器を何度も味わって快楽を共にして艶な表情を見せ合ってきた。

お互いの「好き」にズレがあるのだろうか。

 

これまでの暮らしの中で培った愛情の違いとでもいうか、「好きな人が出来たら……」ここに違いがあるように思うし、ここのズレがどうやら許せない。

まさに「こうであってほしい」「こうであってほしくない」である。

 

恋をせずに気の合った女性とはベッドを共にしてきた。相手に求めるものはひとつしかない。

『二人きりでいる時は二人だけの時間を過ごしましょう』

知らないところは知らなくていいし、男女間の情報としてセックスしながら聞いてきた。僕がいない時間の出来事なんてどうでもよかったし、何も気にならなかった。

ただその日のセックスを楽しめてればよかった。

 

それがそうもいかなくなってきたんだから自分が恐ろしい。

僕は軽く生きてきた。自由にしていたかったから。それが付き合いたいくらい好きな女が出来たから重みが生まれてきた。気持ちが冷めない限り軽さはない。

『俺は訳あって軽々しくはしないんだ』

そのくらい好きになってしまったんだな、僕は。

 

これだけで終われば美談になるだろうが、問題は相手に求める事にある。

気になっているのは「安くみられている節がある」ところ。軽さと安さは似て否なるもの。

安くはみられたくないんだ。自分も相手も。

だけど、残念な事にそう見える。

そこが最大の引っ掛かりであり、付き合うに至れない事案だ。

 

気持ちがいくらか落ち着いた時、あっさり恋心がなくなってたら……なんて事もあるやもしれん。

まぁ、そっちの方が楽ではあるな。

 

やっぱ、つまんねーわ。こんな悩み。

 

 

恋する者の心の形

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数ヶ月前から付き合いだした二人がいた。

付き合いだす前とそう態度に変わりはなく、自然体で付き合っているんだなといった印象。

 

友人達と数時間わいわいと酒を飲んで解散し店を出る。

彼氏が彼女へ接する態度に冷たさなどはなかったが、酒が入り感情的になった彼女は寂しさを悲しみへ、そして怒りへと変えていってしまった。

 

彼女はフランクな人間。

異性に対する接し方は少し距離が近い。

彼氏がそこに機嫌を損ねてる様子はないが、本音はどうだかわからない。

多少なりにも態度に表れていたのかもしれない。

 

店を出てからの二人は何を言い合ったのだろう……。

彼女は泣きながら独り歩き出す。

忘れ物を友人が彼氏へ届けるまで立ち尽くしていた。

『何が悪かったのだろう。怒らせるような事を言ったのだろうか?』

 

ほんの少しのきっかけになった忘れ物。

それを受け取り彼女を追いかけて引き留める。

冷たい風が吹く中での数秒間、気持ちに取っ掛かりが出来ていた様だ。

二人は抱き合いながら感情を落ち着かせていった。

 

憔悴した表情と安堵の表情がそれぞれの顔にあった。

めでたしめでたしである。

 

それを駅の自動販売機の陰で見守っていた友人は、二人の始終を目の当たりにして心の温まりを感じていた。

夜道は寒かったが、人恋しさを胸に街道へ消えていくのである。

 

 

強くありたい

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姫初めも済ませ、いい年明けを迎える事が出来ました。

これからの生活が楽しいものであると思い……ませんな。

切なくなる時間が沢山やってくるだろうと思います。

 

理由も原因もこれといったものはないけど、この身に感じる何かがそう思わせるのです。

この流れでは全てが悪になり、誰もが損をする事になるだろうと。

予感だね。嫌な予感。予測が未来を悪い方向へ流していく。

 

もうすぐわかる。

心がどれだけ強くなったかわかる。

年末のショックで弱さはわかった。強さはどれだけあるのだろうか。

たいして強くなってないんだろうな。

 

そんな予測が立つから嫌な予感がばっちりするんだよな。