花罪
めずらしく合コンをする事になっている。
稀な出来事だ。
けっこう苦手な幹事をやる。
話を進めていくうちに『やる気』は低空になり、明後日が本番であるのにほぼゼロに近い。
ぐだぐだになるんやないかと思っている。
まぁ、そう思うまでの粒がそれなりにあるからなんだけどね。
「彼女をみつけよう」どころか、「知り合いを増やそう」なんて気もさらさらない。
なんとなく予感がしてる。
感動がないんじゃないかって事。
きっと自分を隠しつつお喋りして終了の流れになるでしょう。
僕はがつがつした女が好きなのかもしれない。
つまりは「欲しいものは手に入れる。それが私」ぐらいの勢い。
変に控えめなのは好みじゃない。
ここに自分を見つめる事がひとつある。
綺麗な人や可愛い人が服装や髪型に気を使い、身体に香りをつけてボディラインを気にしたりする。
そんな人が男に控えめなのがどうやら嫌いみたい。
噛み合いが悪いんだ。
感覚のズレがあると伝導しない。
花が綺麗だからといって摘んだりはしない。
光が必要なら太陽にあてたいだけだ。
それで花が綺麗に咲くなら意味を感じられるんだ。
僕が動く意味が。
今回はとっても遠回しな出会いの場になりそうで恐いのである。